平成14年「電信電話記念日」に於いて

 橋本太吉さんは昭和19年東大卒後、電気試験所電子管部に入所された神代会会員で、通研の武蔵野集結後電子管研究室⇒電子部品研究室を経て初代の半導体部品研究室長になられ、多大な苦労をされたことは『源流』で詳しく述べた。 その後半世紀を経た昨年、「太吉さん」の長男である橋本信さんが持株会社NTTの取締役に就任された事実についても、太吉さんの想い出と共に、このホームページで感慨深く紹介しておいた。
一方、『源流』上巻において、「序文」を書いて頂いた小口文一さんは、昭和18年東大卒後、東大で5年間の研究員期間を終えられた後、昭和23年に電気試験所神代分室に入所された。小口さんは通研で情特部長や基礎部長を務められた後、電電公社本社の主要ポストを歴任の上、技師長(総裁、副総裁に次ぐ技術部門の最高ポスト)に就かれた。 当時の電電公社は社員30万人に達する日本最大規模の超優良企業であったから、小口さんは我々神代会会員にとっては誇りであると共に最も頼りとする存在でもある。 例年帝国ホテルで行われる「電信電話記念日」の祝賀会が、昨年も10月23日に行われた。この機会に、小口さんに橋本信さんを紹介した。御両人とも感慨深く初対面の挨拶を交わされた。その際の写真を示しておく。
左端は電電公社総務理事を務めたれた輿寛次郎さんである。


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左から2人目より、小口 文一,橋本 信,今井 哲二
『電信電話記念日』の由来
1869(明治)年の10月23日(旧暦の9月19日)、東京・横浜間を結ぶ、日本で初めての公衆電信線の架設工事が開始された。これを記念し、「電信通信記念日」を1950(昭和25)年に制定。1956(昭和31)年に「電信電話記念日」となった。

平成14.10.23