表記の論文リスト冊子をPDFファイルで再掲することにした。この方が読む人にとって楽だからである。
 また、再掲に当たっては、以下のことも指摘・強調しておきたかったからでもある。
 近年、各種の情報サービスが拡大・強化され、例えば文部省(現文部科学省)科研費補助金による研究成果や、発表論文に関連する著者名やその寄与率なども公表されるようになった。前者は2008年より“KAKEN 氏名”として、後者は“氏名 論文 relation”として2005年頃より公開されている。
 比較的近年のことだから、それ以前に研究機関を退職した方々には、確認を取ることも殆どなく、極めて事実と反するかたちで、こうしたデータが公然と開示されるようになった。誠に“遺憾”という他ない。
 少なくとも私個人は、極めて作為的に捏造されたこれらのデータの被害者である。その事を知って貰うためにも、この冊子に基づき、具体的に元の研究発表論文を明確に開示したいと思う。
  本リスト冊子 p.11 論文(31) より p.14 論文(47) 17編
の論文は、静岡大学で当時講座の助教授であった福家俊郎君を指導して、教授としての「今井」が作成したものである。
 平成元年の教授会で、彼自身のそれまでの論文3編に、この17編が加えられることにより、彼は教授昇格を果たした( 『日本のエレクトロニクスの源流』上巻p.319〜p.324参照 )。この事実の痕跡は、彼を検索した情報中の“KAKEN”や“relation”などより伺い知ることは全く出来ない。
 また、「文部省科研費研究」による研究成果は本冊子のp.23からp.25に亘って載せてあるが、「福家俊郎」を検索した記載からは、この様な事実を察知することは殆ど不可能である(p.23の最後の2編とp.24、最初の1編、計3編は電通大での仕事)。
 “KAKEN”や“relation”などの詳しい情報が「正しく精確に公開」されていない事実の一端を、敢えてここに披瀝した。歪曲しようという意図があれば、情報の操作はいとも容易なのである。 関係者の猛省を促す次第である。

"学術論文・著述類リスト冊子"の再公開

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