武田行松さんは平成11年秋に200頁余にわたる自伝を出版された。『私の人生回顧録−感謝の軌跡の八十余年』というタイトルである。いかにも武田さんらしいタイトルであり、また内容である。昭和32年に通研からNECに移られ、91歳でご他界される直前までの半世紀近くを日本電気鰍ナお過ごしになった。そのため、回想録の内容も小林宏治さんを初め、NECにまつわるものが多い。 年配の方には、名著「解説無線工学」の著者として記憶されている方もあるかも知れないし、若い方でも「C&C振興財団専務理事」としてご存知の方も多いのでは、と思う。 ご遺族の了承を得て撮った写真を添え、深い感謝の想いと共に改めてここに武田行松さんを偲び、ご冥福をお祈りする次第である。



武田行松さんの
自叙伝
武田行松さんの
筆跡