御遺族の皆様に深く感謝されたホームページ
『日本のエレクトロニクスの源流 ―電気試験所神代分室の記録― 』に執筆頂いた方々はいずれも70歳台半ばを越す御高齢の方ばかりであることは、当該書の「はしがき」などで度々述べた。『源流』出版後1年半足らずで失った三人の執筆者の方々を偲んで、編者代表の立場で追悼の言葉を記した。中村幸雄さん、水間基一郎さん、中村新太郎さんはそれぞれ85歳、81歳、93歳であった。現役を退いて、このお歳になるとさすがに葬儀もひっそりしたものになり、親戚だけでの密葬で済まされた方もおられた。
御遺族の御了解を得た葬儀のお写真やお借りした故人の遺影を付した追悼の文は、編者としての心からなる気持ちの表れである。拙文ではあるが、このページをコピーし、御遺族にお渡ししたら、ことの他喜んで頂けた。せめてもの編者の気持ちが御遺族にとっては、かけがえのない故人の想い出として受け止めて頂けた様であり、望外の幸いであった。
こうして執筆者の方々を次々と失ってしまうと、本当に「あの時期に書いてしまわなければ、こうした記録は後世に残せなかった」とつくづく思う。改めて御三人の方々に、衷心より感謝の意を表すと共に謹んでご冥福をお祈り申し上げます。