各 位

『日本のエレクトロニクスの源流 ―電気試験所神代分室の記録 ―』

出版記念パーティの御案内           平成13年3月吉日
                        記念パーティ発起人・実行委員会


拝啓 春暖の候を迎え、皆々様にはますますご健勝のことと拝察申し上げます。

さて、この度、NTTの前身であります逓信省の電気試験所神代分室(後、第七部・電子管部)の発足時(昭和16年)に遡って、日本のエレクトロニクスの黎明期に当分室の創設に関わった先達を偲び、その創設の理念を受け継いだ神代分室員が、電子管ならびに半導体の研究開発に取り組んだ記録を一つの流れに沿って取りまとめました。

この本は上、下巻計830頁からなり、『日本のエレクトロニクスの源流―電気試験所神代分室の記録―』と題しまして、工業調査会から出版される運びとなりました。

 この記録には、ひとり神代分室時代のみではなく、その後、電電公社武蔵野通研で継続的に行われた電子デバイスを主とする研究開発の仕事に大きく発展していった過程も述べられております。さらに、通研以後の職場におけるそれぞれの努力の跡も知ることが出来るかと思います。

戦中・戦争直後の特殊な社会事情を反映し、研究以外の事柄についても数多く触れてはおりますが、本書は、ささやかながらも日本のエレクトロニクスの発展に寄与した研究開発の「一つの軌跡」を示す記録になっているのではとも存じます。 

つきましては、関係の皆様方のご賛同を得まして、本書の『出版記念パーティ』を別紙のように計画を致しました。このような集まりを通し、戦中・戦後の電気試験所神代分室で苦楽を共にした皆様方、そして武蔵野通研集結後共に研究開発に努力を重ねた皆様方が、改めて我々の先達を偲び往時を想うと共に、新たな世紀に引き継がれる「電子立国」日本の前途に期待を寄せる一刻と致したく存じます。

ご多忙の中とは存じますが、ご出席を頂きたく、ここに御案内を申し上げます。

なお、同封の「はがき」により4月20日まで出欠をご一報頂きたくお願いを致します。

因みに、江崎玲於奈博士から、本書に対する推薦文を次のように頂いております。

敬具