私 の 場 合

 国立大学で名誉教授になると文部省(旧)より、自動的に叙勲の推薦が行われる仕組みになっているらしい。国立大学で教授をしていても、名誉教授への到達年数に満たなければ、文部省では叙勲対象から除外しているように思える。 私の場合は逓信省⇒電通省⇒電電公社と名称は変わったが、官庁に近い職場であったため、日本電信電話鰍フ人事関係部署で、叙勲対象者として選んで頂いた。研究所で仕事をしていた者は、過去の実績を見ると、次長制度があった頃の次長は勲三、部長職が大勢になってからの部長は勲四が多い。しかし、研究所以後の職場が国立大学で、しかも10年ほど勤務されて、役職に就かれたりした方は勲三になっている。課室長であって受章された方々の多くは勲五である( 稀に勲四の方もおられる )が、研究所以後の職場が国立大学であって功績がある場合、あるいは私立大学名誉教授になられた方は、勲四というのが相場のようである( 勿論、例外はあるが )。 今回の私の叙勲については、この慣例が適用されたようである。 いずれにしても、電電公社が完全に民営化された今、少なくも電気通信研究所に在籍されていた方に対する叙勲適用年齢が、76〜77歳と高齢化し、人数もかなり制限されているようである。このようななかで、今回私を対象者として選んで頂くと共に、多大な祝意を寄せて頂いた日本電信電話鰍ノ対し深甚の謝意を表する。併せて、公社在職中にお世話になった、多くの上司・同僚の方々に衷心より御礼を申し述べたい。  

左:勲四等瑞宝章 右:勲三等瑞宝章
左:勲六等瑞宝章 右:勲五等瑞宝章
左:勲八等瑞宝章 右:勲七等瑞宝章