D氏賀状(封書)より
今井哲二先生
 応用電子物性分科会の発足当時から、現在の活動までの長い歴史にも多くのページをさいて頂き、電電公社・NTTとの密接な関係についても詳しくご紹介頂きました。半導体部品研究室の諸先輩の活動と我が国の化合物半導体開発初期の活動に対する多大な貢献についてもご紹介頂いており、大変興味深く読ませて頂きました。
 集大成された立派な著書は5月末にお送り頂きました。直後の6月1日には新しい国家プロジェクトの提案書を携え、経済産業省を訪ねました。そのときにも、商務情報政策局情報通信機器課にもこの本を持参し、紹介致しました。
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 お陰様で、新しい国家プロジェクト「窒化物半導体による高周波デバイス開発」のプロジェクトも「情報通信基盤高度化プログラム」の一環として政府の予算案(初年度8.3億円)に入り、1月からはプロジェクトリーダとしてその具体化のための作業に入ることになります。
 今井先生の暖かいお言葉と期待を肝に銘じ、今井先生、有住先生らの築かれた我が国の半導体の源流をたやすことなく発展させ、また、21世紀の新たな源流を作ることを夢みて、微力ながら研究と教育の一端を担い努力して参りたいと思っております。
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