『日本のエレクトロニクスの源流 ―電気試験場神代分室の記録― 』を纏めるに当って、私が展開した「電子管から半導体への流れ」の史実において、最も根幹に据えた拠所は、川村肇先生の存在とそのパイオニア的「酸化物陰極の半導体的取り扱いに関する研究」であった。もし、この事実が無かったら、私は『源流』をあのようにシステマティックに纏めることは出来なかったし、また、纏めようとする気も生じなかったであろう。
その川村肇先生が今年八月に御逝去されてしまった。無念の限りである。

― 日本における半導体研究の草分け、川村肇先生の御逝去を悼む ―

巨 星 墜 つ

「同好会・電子放射研究会」から応物学会「応用電子物性分科会」
 への流れの原点である川村肇先生
― 六十年前から始まる半導体の研究 ―
『源流』の出版に際しての、川村肇先生と今井哲二との往復書簡
「電子放射を半導体モデルで説明しようとした人達」は
 すべて幽明境を異にされた
02/11/30 追加
02/11/30 追加
02/11/30 追加
02/12/22 追加
川村肇先生のご近影