“四季折々の花”といわれるように、四季のはっきりした日本では、春夏秋冬それぞれに何れかの花が、その時期にだけ精一杯に個性的な色の花弁を広げる。月に一、二度吉祥寺の近くに行った折、「ゆざわや」が路上にはみ出して種々の季節の花を売り出しているのに気付く。足を止めいろいろ眺めた挙句一鉢買ってしまう。いつも数百円どまりの小さな小鉢の花である。
 三月下旬に「通研OB教員の会 例会」というのがあった。最後の例会になるというので、何年ぶりかで出席した。お会いしたい何人かの方がおられたことも出席理由の一つであった。
 インターネットで『日本のエレクトロニクスの源流』を検索すると、検索結果として10項目ぐらいの関連項目が出てくるが、その中に「NTT先端技術綜合研究所」がある。これをクリックすると、“What's New”として東倉洋一所長を始め当該研究所の方々が主として執筆された近著が載っている。この中に『日本のエレクトロニクスの源流―電気試験所神代分室の記録―』も掲載されている。発行後一年以上経過したものは更新日に消えるべきものであろうが、この本のHP作成が今年一月中旬であったため、“暫くは削除しないで掲載を続ける”という措置を東倉所長の御好意によって採って頂いている。
 上記「通研OB教員の会」には、従来現職幹部も出席されるので、お会いして直接御礼を申し述べたかった。そのことが実現できたことは幸いであった。さらに「この会」の設立に関わったときく、野田 健一さんは日比谷同友会会員のHPリストに私の名前と小口 文一さんの名前を加えて下さった。野田さんにも直接御礼の気持ちを伝えることができた。
 また、戸田 巌 日比谷同友会通研支部長(元 研究開発本部長)には、出版記念パーティに出席して頂いた御礼を述べたところ、次のようなお話を伺った。通研からイリノイ大学に移られて久しいかの室賀 三郎さんから電話があり、いろんな話をしている中で、“日本には『日本のエレクトロニクスの源流』という本があるよ”と伝えておいたとのこと、誠に有難い話である。